埼玉県の上尾明るい社会づくりの会(滝瀬副次会長)は、5月30日14時より上尾市文化センター小ホールで総会を開催、終了後15時から、全国明社理事で宮城県明社の萩谷岩央事務局長による、『東北支援と明るい社会づくり運動』と題した講演会を行いました。
上尾明社は震災以来南三陸町への支援を継続して行っており、仮設住宅での茶話会は10回を数えました。上尾の皆さんの訪問を心待ちにしてくださっているお年寄りや、訪問の度に少しずつ胸のうちを話してくださるようになった方たの存在が、上尾のみなさんの励みにもなり、温かい交流が続いています。
この南三陸町と上尾明社をつないでくださった萩谷事務局長に、“震災支援と明社運動”についてお話いただき、改めて自分たちの支援の方向性を確認したいと、この日は会員150名が参加しました。
萩谷事務局長の震災当日の様子や気持ち、その後の全国各地からの明社の皆さんからの驚くほどの数の支援物資が、自分の気持ちを変え明社運動に本腰をいれようと心が定まったこと、この支援物資を届けるボランティアとしてご縁のできた南三陸町の方々との人間関係が、今でも自分の支援活動の支えになっていること、そしてその人間関係が上尾明社の支援つながっている
ことなど、4年間を振り返りながらのお話に、参加者は自身の支援活動を思い出すように頷き、時には涙ぐみながら聞き入っていました。
最後に、想定外・まさかの災害は有り得ることだと思って、家族で災害発生時にはどうするのかを話し合って置いて欲しい。家に帰れない場合、どこに逃げるか?家族はどこに集まるのかを決めておいて欲しい。職場や子ども・孫の学校や幼稚園・保育所で、万が一の事態が起きた時はどうするのか、一度確認してくださいと語り、そして非常時の準備として
①石油ストーブと灯油(ファンヒーターは、電気が止まると使えないので不可)
これがあれば、煮炊きには困らないし、暖も取れる。
②お米
お米があれば、食事はなんとかなる。
③水専用のポリタンク
給水車から水をもらう際に重宝。
これなら1回で大量の水が確保でき、キャリーカートもあれば給水の重労働も楽になる。
と、ご自身の経験を踏まえたうえでの提案をされ、1時間の講演は終了しました。
参加者からは、「復興住宅に移るこれからが、本当に支援が必要になると感じたので、これからも頑張って支援を継続したい」「震災発生から5年目を迎えても、私たちにはやらなければいけない事が、まだたくさんあると思いました」などの感想が聞かれました。
(全国明社事務局)