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  • 織笠

第26回懐かしの映画鑑賞会開催


5月28日

名取市美田園応急仮設住宅で「第26 回懐かしの映画鑑賞会」を開催しました。今回は新しい仲間の東北福祉大学の学生3名も参加して、仮設住宅の皆さんにも喜んで頂きました。

上映する映画は、新しい住民の方にも来てい頂きたいとの思いから現代のヒット映画を上映しました。その結果、若いお母さんや子供の参加がありましたが、映像のリアルさで一部の方には刺激が強すぎたようでした。今後の課題として勉強になりました。又、学生達にも役割をしっかりお伝えしていなかったので行動を迷わせたかもしれません。ここも反省点です。

美田園仮設住宅には名取市の社会福祉協議会のフタッフが常駐しています。新しいスタッフの方から「明るい社会づくり運動ってなんですか?」と質問を受けましたので「文字通り、明るい社会をつくる運動ですよ」とお答えしました。陰ながら私たちの運動を評価して下さっていたみたいで、帰り際に「明るい社会をつくってくださーい!」声をかけて頂きました。色々あった映画会でしたが、心が救われた一瞬でした。(報告 野崎)

当日は高橋自治会長さんから次の話がありました。「この仮設住宅に住んでいる方は、来年の5月までに退去するように通達があった。災害復興住宅が必要戸数分完成するからだという。といっても、個人の様々な理由で新しい住宅へ引っ越しできない人 又は、したくない人もいるだろう。その方たちのお世話もあるが自治会を存続できるかも分からないので、自分もまだ方針を決めかねている。」

 高橋自治会長さんは、震災以前も閖上の自治会長を務めており、避難所から仮設住宅に移る際に、尽力して以前の自治会を分散させず、そのまま美田園仮設住宅に移転させました。部屋割りも従来の町割りの通り、向う3軒両隣を同じ住民にしたそうです。ご自身は震災で奥様と4人のご家族を亡くされ一人になりました。一時は酒の量も多くなり生活もすさみそうでしたが、自分が生かされている意義を見直して自治会のために立ち上がった経緯があります。半世紀以上一緒に生活してきた地域住民が、避難所から仮設住宅そして復興住宅へと三度も絆が切られる事態に直面し、高橋会長さんは本当に心を痛めていました。

 私たちは何もできませんが、来年の5月以降も仮設住宅に残る方がいらっしゃれば、最後の一人まで寄り添いを続けたいと思っています。(報告 織笠)


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